『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』難関大学合格者の使い方、大学受験の勉強法

“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK (HYBRID BOOK)
発売日:2015年7月
(編)松村洋
出版社:日栄社

『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』の構成

大学入試で出題される英文は,ジャンル別にすると,評論・随筆・小説等に分けられる。
その中でも,評論・随筆が多く出題されるが,内容は,言語・文化・社会・読書・芸術等をテーマにした文が多い。
とりわけ,言語・コミュニケーションを論じたものは毎年よく出題され,中には10年以上連続して出題されているものもある。
このような,いわゆる頻出英文なるものが存在するのは,内容と表現の両面で大学受験生に与える問題として適切なものは限られているから,という見方ができる。
本書には,下は2校から上は40数校まで,過去に重複して出題された長文を収録したが,今後も繰り返し出される可能性十分で,諸君が真剣に取り組む価値のある良い文章ばかりである。

次に,内容と表現の両面から研究してみよう。
先ず,内容からみると何といっても「言語・コミュニケーション」関係をテーマにしたものが圧倒的に多い。
それは法学部であろうと経済学部であろうと,出題するのは英語の先生が主体だからで,今後も出題率トップの座はなかなか譲らないだろう。
本書でも4分の1くらいは言語関係である。
次の頻出テーマは「文化」,特に比較文化で,日本と英米の文化を比較したものが多く,さらには「読書論」もよく出る。
また,原書でも頻出のものがあって,例えば Mackenzie と Westwood 著の Background to Britain という案内書は,イギリス人から見た外国人の英語の学習書でもあり,表現的にも設問を作りやすい文が多いので,入試頻出の作品でもある。
(これは洋書部等のある大きな書店では扱っているので,夏休み等の時間のある時におもしろそうな箇所だけでも読んでみたらよいだろう。)

次いで表現面からみて,英文を正しく読解するためには,構文を見抜く力,文法・語法の知識,イディオム・語い力など,あらゆるものを総動員することが要求される。
それは,たとえば高校の英語のカリキュラムから「文法」という科目が消えても,英文を正確に読むために今でも体系的な文法の授業を行っている高校が進学校に多いという事実からも明白である。
したがって,大学入試において,文法・語法に関する単独の問題が出されていなくても,文法・語法力は,長文総合問題で間違いなくチェックされているのである。

このように,文法・語法等の知識をどれほど効果的に活用して英文を読んでいるかをチェックすることが出題者に共通した視点と考えられ,そのためにふさわしい英文があって,それこそが頻出英文になっているのである。

『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』の特徴

大学入試に繰り返し出題される長文解読問題30を厳選し,易から難に配列して,語注と設問を付けた。
(《 Notes 》 欄の*の付いた語注・解説は出題文に添えられていたものであることを表す。)
設問 (Questions) は大学入試で出題された内容把握・構文・文法・語法・語い・発音等すべての領域にわたる問題の中から良問を精選した。
解答編の《解説》では重要箇所・難解箇所を取り上げ,語句・構文・構造・内容等をかなり詳しく説明した。
また特に重要な事項については,諸君の記憶が確実になるよう何度も繰り返し述べた。
語いについては,同意語(句),類義語(句),反意語(句)等をまとめて覚えるのが効率的との立場から,随所に《類語チェック》を設け,語い力増強を図った。
《Questions解答》のほかに,《Questions解説》, 《英文選択肢の訳》,150字以内にまとめた《要旨》を収め,諸君の貴重な時間の節約と容易な理解を図った。
本文編各課の末尾にある Double Check (再確認)欄は,その課の最も重要な箇所,最も難解な箇所にしぼって再度取り上げ,かなり踏み込んだ解説をして,諸君の再確認を促したものである。
従来の参考書は,不要と思われる個所については多くの説明があり,ここは詳しく解説してほしいと思う箇所はサラッとしか書いてないという弊を改めるために敢えて挑戦したコラムである。
難しい英文になると,英語を日本語に置き換えただけでは,何を言っているのかわからないものがある。
本書では,解説や Double Check 等を通して,その英文が全体として具体的にどういうことを言っているかを解明するように努めた。

『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』の評判は?

『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』の評判は、良い評判と悪い評判それぞれあります。

この参考書は、いわゆるMARCHレベルの受験を考えている受験生がレベル的にはちょうどいいレベルでしょう。
しかし、MARCHレベルといっても、英語の基礎ができていないと、英文を存分に読みこなすことは難しく感じると思います。
それは、英単語、英文法がしっかり身についていないと読み進めるのが難しくなるような構成になっているからです。

センター試験レベルの易しいレベルからMARCHレベルで出題されそうな問題が掲載されています。
問題数は、30題ですが、1問が300語前後なので、そんなに時間はかからないと思います。
解説は、文構造中心で、とても丁寧に書かれており、親切な一冊でした。

この参考書は、良書であると評判ですが、解説があまりありません。
正直、これならもっといい参考書あると思います。

本参考書の特徴は、英文のレベルが高く、英単語の難しさ、英文法の難しさよりも英文としての難しさがあります。
つまり、英語を日本語にして読んでみても、日本語が理解できないということが起こりうるということです。
多彩なテーマの英文を扱っているからこその難しさをしっかりこなすことができれば、確実に力になります。

『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』をマスターすると?

『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』をマスターすると、大学受験で出題される英文の頻出テーマへの耐性が身に付きます。

『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』は、過去の大学受験で複数回出題されているテーマの英文を厳選し、頻出テーマの英文について、読みこなす力を手にいれようとするものです。
大切なのは、英文を純粋に読みこなす以上に、英文を理解するという過程をしっかりできるかであり、英文だけでなく、日本語の和訳も何度も読み、英文をしっかり理解できるように努めてみてください!

『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』難関大学合格者の使い方は?

本書を利用するにあたっては,先ず2,3度英文を読み,辞書も使わず,できるだけ内容を読み取る努力をし,設問にあたる。
記述式の問いは必ずノートに書く。
これは入学試験と同じ状況で行なう。

次は解答編で答えを確認することである。
解説をよく読み,辞書や文法書を参照し,正解にいたるプロセスをさぐる。構文・語法・語い等をチェックして覚える。
巻末近くの英文は,国語の現代文のように難解な部分もある。
いくら訳せても,ワケのわからないような日本語ではダメである。
Double Check 欄もよく読むこと。

本書を効果的に活用するためには,少なくとも2回読破することをお勧めしたい。
2回目にも必ず新しい発見と記憶面でのプラスがあることは疑いない。

『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』で合格できる大学は?

GMARCH

学習院大学
明治大学
青山学院大学
立教大学
中央大学
法政大学

日東駒専

日本大学
東洋大学
駒澤大学
専修大学

関関同立

関西大学
関西学院大学
同志社大学
立命館大学

産近甲龍

京都産業大学
近畿大学
甲南大学
龍谷大学

『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』の次は?

『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』を完璧にマスターしたら、次の参考書は『やっておきたい英語長文500』もしくは、『やっておきたい英語長文700』です。

『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』は、頻出のテーマの英文を読みこなし力を手に入れることができますが、近年の大学受験は多様な問題形式の出題がされているので、『やっておきたい英語長文』シリーズの様々な問題形式の問題で、大学入試本番を想定した訓練を追加で行うことをオススメします。

MARCHレベルの受験生であれば、『やっておきたい英語長文500』を。早慶レベルの受験を考えている受験生であれば、『やっておきたい英語長文700』をオススメします!

『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』はピンクの本ですが、緑色の『”毎年出る”頻出英語長文 (毎年出るシリーズ)』とどっちを選べばいいですか?

ピンク色の『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』を選んでおけば問題ないです。
緑色の『”毎年出る”頻出英語長文 (毎年出るシリーズ)』は、いわばピンク色の『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』の改訂前の参考書であると言え、ピンク色の『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』が最新版と考えていいでしょう。

気になる内容については、英文問題含めほぼ同じ内容なので、あえて買い換える必要はないでしょう。

これから購入を検討する人は、ピンク色の『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』です!

『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』と『やっておきたい英語長文』シリーズだったらどっちがオススメですか?

ズバリ、『やっておきたい英語長文』シリーズです。

理由は簡単で、『やっておきたい英語長文』シリーズの方が解説がわかりやすいと感じるからです。
『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』の解説と『やっておきたい英語長文』シリーズを比較すると、一目瞭然です。

さらに、『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』は、英文が抽象的なもので難しいうえに、日本語が難しいので、基礎に不安のある人であると難しい内容になってます。
英語にある程度自信のある人であれば、必要最小限の解説の方が好みであるかもしれませんが、多くの大学受験生がそうではないと思うので、『やっておきたい英語長文』シリーズを取り組んでみてください。

『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』のまとめ

『“毎年出る”頻出英語長文―HYBRIDBOOK』は、近年の英語教育の変化に合わせ、紙の参考書だけでなく、デジタル版との「英単語・英熟語ドリル」と併せて使うことを意識した意欲的な一冊です。しかし、参考書に掲載されている英文は大きくは変化しておらず、参考書としての本質は変化しておらず、そういう意味では、安心の英語長文の参考書です。

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