『英文読解の透視図』難関大学合格者の使い方、大学受験の勉強法

『英文読解の透視図』
発売日:1994年1月20日
(著)篠田 重晃
出版社:研究社

『英文読解の透視図』の構成

1.全体の構成
別冊「入門篇」と「第1章 英文構造の透視図」「第2章 省略・倒置・挿入・強調の透視図」「第3章 仮定法・比較表現の透視図」「卒業編」という5つの部分から成り立っている。

2.各章の構成
各章の各講は原則として2つ~4つのChallenge問題から成り,さらにそれぞれのChallenge問題の後にはその講の獲得目標であるテーマを含んだ演習問題が2題ずつ含まれている。

(1)「Challenge問題」について
 Challenge問題は,各講の獲得目標を必ず1つ以上は含んだ英文である。ある長さとまとまりを持った英文を読解するという姿勢を絶えず持ち続けると同時に,各講の獲得目標が真に達成されたか否かを,実際の生きた英文で確認するための応用問題でもある。

(2)「テーマ」「演習問題」について
 テーマは各講で確実に獲得すべきポイントとなるべき項目で,本書には総計48のテーマが含まれている。このテーマを習得するための英文が,演習問題であり,テーマを端的に含んだ3~4行の英文である。

(3)「Step Up」について
 Challenge問題・演習問題の英文素材の中にはテーマ以外にも英文読解上の問題を含んだ項目が出てくる。
これを本文解説内に埋め込む形でまとめたものがStep Upである。いわば,ワンポイント・レッスンとも言うべき性格のものだが,テーマと,このStep Upの両者を習得することによって,最終的には,英文読解に必要な基本項目が,全て学習し終わることをもめざしている。
なお,総計で52あるStep Upにも学習の便を考えて,通し番号を付してある。

(4)英文素材について
 英文素材はすべて入試に実際に出題された英文を採用したが,ごく一部の英文ではテーマの学習をより明確にするためにrewriteを施した箇所がある。

(5)「語句注」について
 英文構造の読み取りを学習の中心におくことをめざして,煩をいとわず,最大限,語句注をつけた。

(6)訳例について
 訳文はできるだけ文構造に忠実なものとし,英文の文構造からかけ離れた”達意の名訳”はあえて避けてある。
これは,英文構造の把握がどれだけできているかを自分で容易に確認できるように配慮したものであるが,同時に,この程度の訳出ができれば十二分であるという訳文の水準をも示している。
ただし,Challenge問題の解説の最後に掲げた「全文訳例」だけは,全体の文内容の理解をそれに委ねることも狙って,文意・文脈を生かした訳文になっている。

(7)「Step Up索引」について
 学習の便を考え,Step Upのポイントに該当する箇所が一目で全てわかる「索引」を付してある。

第1章 英文構造の透視図
第1講 要素の確定・移動
A)S+V+副詞句+O, S+V+副詞句+Cの構造
B)O+S+Vの構造
C)C+be動詞+Sの構造
D)S+V+C+Oの構造

第2講 成句的動詞表現とその後続要素の確定
A)S+V+A+前+Bの構造の確定
B)成句的動詞表現の後続要素の移動

第3講 接続詞and/but/orの結ぶもの
A)文構造上確定できる場合
B)文構造上確定困難な場合

第2章 省略・倒置・挿入・強調の透視図
第1講 省略
A)共通語句の省略
B)接続詞の後のS+Vの省略

第2講 倒置
A)強制倒置の生じる場合
B)その他の倒置

第3講 挿入

第4講 強調
A)強調構文の考え方
B)強調構文の見分け方

第3章 仮定法・比較表現の透視図
第1講 仮定法の諸問題
A)仮定法における条件節表現
B)仮定法と助動詞の問題

第2講 比較表現全般における諸問題
A)比較対象の確定
B)比較対象の省略
C)as/than以下の倒置
D)比較対象の前方への繰り出し

第3講 重要比較表現における諸問題
A)最上級的意の内在
B)no+比較級+than…の研究
C)the+比較級…, the+比較級~

テーマ一覧
テーマ1 S+V+副詞句+O
テーマ2 S+V+副詞句+C
テーマ3 O+S+V
テーマ4 O+S+V 読みとりにくい場合
テーマ5 C+be動詞+S
テーマ6 C+be動詞+S
テーマ7 S+V+C+O
テーマ8 S+V+C+O 読みとりにくい場合
テーマ9 成句的動詞表現 S+V+A+前+Bの構造
テーマ10 成句的動詞表現の応用
テーマ11 成句的動詞表現の後続要素の移動
テーマ12 成句的動詞表現の後続要素の移動 読みとりにくい場合
テーマ13 and/but/orの結ぶものの文構造上の確定 語の場合
テーマ14 and/but/orの結ぶものの文構造上の確定 動詞表現の場合
テーマ15 and/but/orの結ぶものが文構造上確定しにくい場合
テーマ16 and/but/orの結ぶものが文脈からしか判断できない場合
テーマ17 共通語句の省略
テーマ18 共通語句の省略 読みとりにくい場合
テーマ19 副詞節中の「S+be動詞」の省略
テーマ20 接続詞ifの後の「S+V」の省略
テーマ21 強制倒置 否定の副詞(句・節)が文頭に来た場合
テーマ22 強制倒置 onlyのついた副詞(句・節)が文頭に来た場合
テーマ23 倒置 so…that構文の場合
テーマ24 So+助動詞/do/be動詞+S
テーマ25 「S+V」などの主節構造の挿入
テーマ26 「it is 形容詞/分詞」などの主節構造の挿入
テーマ27 強調構文の基本形 it is …that ~
テーマ28 疑問詞の強調構文 疑問詞+is it that …?
テーマ29 強調構文の見分け方 複雑な強調構文
テーマ30 強調構文の見分け方 強調構文でない場合
テーマ31 倒置による if の省略
テーマ32 潜在仮定法――条件節相当語句
テーマ33 仮定法による追婉曲表現
テーマ34 助動詞の過去形による仮定法の発見
テーマ35 「時」の位相における比較
テーマ36 比較対象が副詞(句・節)で表現される場合
テーマ37 比較対象の省略 前述した表現が比較対象の場合
テーマ38 比較対象の省略 その他の場合
テーマ39 as以下の倒置
テーマ40 than以下の倒置
テーマ41 比較対象の前方への繰り出し
テーマ42 比較対象の前方への繰り出し 複雑な場合
テーマ43 最上級的意の内在
テーマ44 最上級的意の内在 複雑な場合
テーマ45 no+比較級+than …
テーマ46 no more …than ~
テーマ47 the+比較級 …, the+比較級~の基本形
テーマ48 the+比較級 …, the+比較級~ 紛らわしい場合

受験生において英語が起こるのは仕方ないことです。
その中でも共通して受験生の弱点となるのは、「要素の移動」「省略」「倒置」といった文構造理解の根幹に関する項目であり、とり違えると,すべてが崩壊しかねないほどの重要性を有しているです。
それら英文の誤訳に対して、英文素材を読み通す上での「読解の根拠の確立」が本書の目的です。

『英文読解の透視図』の特徴

どんな英文でもきちんと読めるようになる。
「省略」もあれば「挿入」「強調」もある大学受験の英文を読めるようになるのが目標。
英文をよむために、文の構造をしっかり押さえるられるようになる。
当たり前の方法こそ、遠回りに見えるが、合格への近道。
その道を示すのが本書である。

『英文読解の透視図』の評判は?

『英文読解の透視図』の評判は、良い評判と悪い評判それぞれあります。

高度な英文が問題文として採用されており、少数ながら丁寧に読み込んでいく形の参考書です。
辞書を見ながら、チマチマと継続していける人にはオススメの参考書です。
構文的な難易度は大学受験レベルでは、最高レベルで、この参考書をやっておけば、大学受験の問題に関しては問題ねいでしょう。

あえて厳しい評価をするのであれば、英語が英語としておかしい点、日本語が日本語としておかしい点が存在します。
「大学受験」というカテゴリーの英語としては、正解なのかもしれないが。

解説に変な癖もなく、まとめ方も秀逸なので、オススメです。

難易度が丁度よく、解説も丁寧なので、いい参考書でした。
ポレポレ、英文解釈の技術、『英文読解の透視図』では、『英文読解の透視図』がダントツでよかったです。

『英文読解の透視図』をマスターすると?

『英文読解の透視図』をマスターすると、難易度の高い英語の構文を見抜く力が身に付きます。

『英文読解の透視図』は、難易度の高い英文を詳しく解説している参考書です。
難易度の高い英文が、単語が難しいというよりは、どのような構造をした英文なのかを見抜くことが難しいものが多く、その点を多くの受験生が失点する場面です。
しかし、『英文読解の透視図』はそれら難解な点を丁寧に解説しているので、どのように理解し、読み解いていけばいいのかを知ることができます。
そのため、『英文読解の透視図』をマスターすれば、大学受験の英文がもう怖くありません。

『英文読解の透視図』難関大学合格者の使い方は?

本書の使用法
1.全体は,読み通すということを前提に構成してあるので,原則として,別冊「入門編」,そして本文の最初から,順に読み進んでもらいたい。

2.各章の各講の冒頭には,これから学習すべき項目に対するポイントの概観が必ずある。
何をこれから学習するのかという目的意識を持つために,ぜひ一度は目を通して欲しい。

3.各講は,Challenge問題から始まるが,これは先にも触れたように到達目標とも言うべき内容である。
この英文を読めるようにするんだという動機と獲得目標を確認した上で,実際の学習は,その後に続く演習問題とその解説から始めてもらってよい。
そして,その上で改めてChallenge問題にトライし,そして,最後にその解説へと進んでいけばよい。

4.ノートと鉛筆を手にして,演習問題は全文訳を,Challenge問題は下線部訳を,まずは解説に頼らず必ず自分の力で書いてもらいたい。
その際,語句レベルでひっかかるのであれば,最初は「語句注」を思う存分参考にして構わない。
とにかく,独力で訳をつけてみることが最も重要である。

5.解説を読み進んでいく中で,テーマに関して自分がどこで文構造をとり違えたかをチェックしながら,自分の問題点をひとつひとつ解消させて欲しい。
その際,StepUpに関する項目は,解説が前後することもあるので,さしあたりあまり強く意識しなくてもよい。
読み進んでいく中で,自ずから習得されていくはずである。

6.復習は次に学習をする時点で最初に簡単にすませるという形が最も有効であろう。
その際,今度は,単語やStepUpの項目がどの程度,理解できたかをチェックするとよい。

7.全体を一度,学習し終えたら,テーマ一覧の48ポイントとStepUp一覧の52のポイント,総計で100のポイントを,それに該当している演習問題・Challenge問題に戻りながら確認しなおせば,学習が完璧なものとなるはずだ。

『英文読解の透視図』で合格できる大学は?

早慶上智

早稲田大学
慶應義塾大学
上智大学

GMARCH

学習院大学
明治大学
青山学院大学
立教大学
中央大学
法政大学

日東駒専

日本大学
東洋大学
駒澤大学
専修大学

関関同立

関西大学
関西学院大学
同志社大学
立命館大学

産近甲龍

京都産業大学
近畿大学
甲南大学
龍谷大学

『英文読解の透視図』の次は?

『英文読解の透視図』を完璧にマスターしたら、次の参考書は『英文解釈教室』です。

『英文読解の透視図』は、『英文解釈教室』と並ぶ英文読解の古典的な良質な参考書です。
しかし、演習量としての物足りなささを感じている人は、『英文解釈教室』でより演習をすることをオススメします。

また、『英文読解の透視図』と『英文解釈教室』では、作者が異なるので、若干説明の仕方が違いますが、英文解釈の本質は異なることはないので、参考にしてみてください。

『英文読解の透視図』と『ポレポレ英文読解プロセス50』、どっちがオススメ?

オススメは、『英文読解の透視図』です。
なぜかというと、『英文読解の透視図』の方が『ポレポレ英文読解プロセス50』より1文1文の解説が若干丁寧だからです。
若干と表現したのは、『英文読解の透視図』『ポレポレ英文読解プロセス50』のレベルの参考書を取り組んでいる受験生であれば、できればわかっておいて欲しい部分をそれだけ省略しているかどうかの違いでしかないからです。
つまり、到達点としての差はなく、要は解説するページ数の問題でしかないと思われます。

大切なのは、英文の構造を理解する過程としてどのような過程を踏めるか、ということであり、まずは、英文を読んで、そういった図が自分で作れるように、『英文読解の透視図』に取り組んでみてください!

『英文読解の透視図』の難易度は?

はっきり言ってかなり難しいです。
出典として掲載されている大学名は、様々ですが、選択されている問題は、特徴的な構文の英文が選択され、出題されているので、難易度としては、かなりの難易度です。
比較されるのは、『英文解釈の技術100』『ポレポレ英文読解プロセス50』『英文解釈教室』等の有名な参考書です。

これら参考書と比較しながら、どれが自分合うのか書店で確かめてから取り組んでみてください!

『英文読解の透視図』のまとめ

『英文読解の透視図』は、「要素の移動」「省略」「倒置」といった文構造に焦点に当てた英文読解の参考書です。

「省略」「倒置」というのは、慣れればできるようになるというものでもなく、きちんとした理解をして、英文を読み進めていかなければいけないので、『英文読解の透視図』で演習を行い、英文を正確に読む進める力を身につけてください!

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