『実戦編 英作文のトレーニング』難関大学合格者の使い方、大学受験の勉強法

『実戦編 英作文のトレーニング』
発売日:1996年2月25日
(著)石神勉
出版社:Z会出版

『実戦編 英作文のトレーニング』の構成

日本の英語教育に関して特に最近さまざまな批判が寄せられています。
最もよく耳にするのは,実際の役にあまり立たないという声です。
世界が狭くなり,国際交流の場がますます広がっていく今日の状況から考えると,「読む」ことを中心とした伝統的な手法は時代の流れに合わなくなっていることは否定できません。
求められているのは,知識・情報の獲得手段としての「読む」能力と並行して,積極的に自分の意志を伝える「話す」「書く」という能力です。

これまで「英作文」はどちらかというと,英文読解の付け足し程度の片隅の場しか占めてこなかったのが実情です。
大学入試問題を見ても,記述式の英訳問題が欠けており,語句を補わせたり,与えられた語句を並べ換えさせて代用するといったお茶を濁す程度のものがかなり見受けられます。
客観的に点数がつけにくいという面を割り引いても,言葉の本質という点から考えるとこれはいびつな状況であり,クイズ的だと考えます。

与えられたテキストの内容を読み取ったり,与えられた語句を用いて文を組み立てたりするだけでは,受け身的な姿勢になりがちで,英語的な発想が十分身につかず,生きた言葉としての英語の活用には不十分です。
意思伝達手段としての英語を活かすには,とにかく実際に自分の言葉で書いてみたり,話してみたりすることが第一歩です。
そうすることによって初めて,日本語的な発想方法だけでは通用せず,違った発想法が必要であることを実感として認識できるからです。
そうした意味から,本書の例題はすべて記述式とし,使用語句の指定などの制限は設けずに,ある内容をどう伝えたらよいかを主眼にしています。
もちろん,同じ内容でも個人個人の伝え方は一様ではありませんが,問題はその内容をどううまく伝えるかということであり,そのために,できるだけいろいろなアプローチの仕方を示すようにしてあります。

本書は,『〔入門編〕英作文のトレーニング』の姉妹編として書かれたものです。
『入門編』では英作文はどうも苦手だという意識を取り除き,自分から進んで書いてみようという積極的な姿勢を養うために,日常よく用いられる話題を材料として,英語的な発想方法をどう身につけるかに重点が置かれています。
本書ではこれをさらに発展させ,実際の大学入試問題に対処できる力を養うことを目標としています。

また,本書は従来の『段階式英作文のトレーニング』の長所は残し,これまでにいろいろ寄せられた読者の方々からのご意見・ご指摘を活かし,その内容を大幅に改めたものです。その主な特徴は次の通りです。

(1)やさしい基本的なものから高度なものへという「段階式」の枠組みはそのまま残しました。

(2)例題はすべて近年の大学入試問題から新たに採用しました。
また,『段階式英作文のトレーニング』と比べて問題数を大幅に減らし,代わりにどのように文を組み立て,どう表現したらよいかというプロセスに重点を置き,解説をできるだけ詳しくしました。

(3)ただ解答例を挙げるだけではなく,ここまでできれば合格であるという,受験生の視点からの目安としての英文を示しました。

(4)その他,発想の幅を広げ,さらに英語らしい表現にするにはどういう工夫が必要かという手引きとして「洗練させよう」という項目を設け,それに基づいた模範解答を複数挙げました。

『実戦編 英作文のトレーニング』の特徴

①これ1冊でOK
 受験生の負担を考え,基本問題⇒高度な応用問題という流れで,できるだけコンパクトに,この一冊で大学受験対策に間に合うように工夫しました。

②段階式
 別冊暗唱文⇒標準編⇒上級編⇒自由英作文編という段階式構成となっていますので,自分のレベルに合ったところから学習ができます。

③適度な問題量+詳しい解説
 最近の大学入試問題から厳選した62題+オリジナル例題8題,計70題の構成とし,解き方のプロセスに力点を置き,詳しい解説をつけました。
なお,本書に収録した62題の入試問題のうちのいくつかは,もとは下線部英訳や語句補充,語句の並べ換え問題として出題されたものを,本書のねらいを活かして,全文英訳の記述式に改めてあることをお断りしておきます。

④解き方のパターン化
 解説は,自由英作文編を除いて,「分解しよう」⇒「まとめよう」⇒「洗練させよう」の3ステップ方式とし,「分解しよう」のセクションでは日本語式発送から生じる誤りやすい語句・表現についての注意を示しました。

⑤合格答案が書ければよい
 いわゆる模範解答として示されているような英文は一朝一夕ではなかなか書けるものではありませんし,実際の入試でもそこまでは求められないと思われます。
「まとめよう」のセクションでは,ネイティブスピーカーの英文とは違った,受験生に書けるレベルの英文を一応の目安とした「合格解答」を挙げました。

⑥問題文がおもしろい
 いくら受験のためといっても,無味乾燥な内容では学習意欲が削がれてしまいます。本書の問題文では最近の出題傾向を分析し,その中から興味深く,人々の関心を集めているような内容のものを収録してあります。
特に8題のオリジナル例題では最近の話題を取り上げています(なお,オリジナル例題は,解説編の問題文の最後に大学名が記されていないものです)。

⑦新傾向への対応
 今後ますます出題が増えると予想されるさまざまな形式の「自由英作文」についての考え方・解き方を,5つのタイプに大別して解説しました。

『実戦編 英作文のトレーニング』の評判は?

『実戦編 英作文のトレーニング』の評判は、良い評判と悪い評判それぞれあります。

この参考書『実戦編 英作文のトレーニング』は、1996年に発売されたものであり、かなり古い参考書であるといわざるをおえません。
現行の大学入試の英作文の問題の傾向を押さえているかといえば、疑問である。
また、本の内容も古く、近年の新しく、解説もわかりやすい、覚えやすい参考書を使用するのもアリだと思う。

大学入試の英作文の参考書としては、少々外している感じのある参考書です。
英作文の問題は、難関大になればなるほど、文章が抽象的になり、表現が難解になりがちです。
しかし、それを簡単な日本語に変換し、英語として表現することが大学入試において求められているのであり、本書のように、難しい英語で表現を行う必要性を感じません。
そのため、高度な内容であり、意味のある参考書ではありますが、使用する受験生を選ぶものであり、注意が必要です。

付属している別冊の「頻出暗記例文」が秀逸です。
この「頻出暗記例文」をすべて暗記できれば、英作文の問題はかなり楽になるでしょう。

『実戦編 英作文のトレーニング』をマスターすると?

『実戦編 英作文のトレーニング』をマスターすると、大学入試の英作文の問題を解答する基本的な力が身に付きます。

和文英訳の英作文の問題を解くには、まず日本語でどのように表現をすることができるのかを考える必要があります。
そのうえで、英文を文法的・構文的にミスがなく表現をする必要があります。

そのために必要な、「日本語→日本語」「日本語→英語」の考え方のステップを学ぶことで、和文英訳の英作文の問題を解答する基本的な力が身につきます。

『実戦編 英作文のトレーニング』難関大学合格者の使い方は?

(1)まず,問題編の問題を自分で解いてみましょう。これは必ず実行してください。

(2)次に解説編を読みます。解説は
 ①分解しよう (【アプローチ】→語句・表現)⇒「英文」
 ②まとめよう ⇒「合格解答」
 ③洗練させよう (【工夫】)⇒「模範解答」
の3つのステップから構成されています。
「合格解答」のところまで読んで,自分の書いた英文のどこが悪かったかを確認してください。
「洗練させよう」のセクションでは,ネイティブスピーカーの発想で書く英文について説明しています。
「合格解答」だけで満足せずに,美しい英文を書く参考にしてください。

なお,【アプローチ】の中の語句・表現のコーナーでは,「不適切な表現」についても触れています。自分で同じようなミスをしていたら,必ずチェックをして再び同じ間違いをしないようにしましょう。

『実戦編 英作文のトレーニング』で合格できる大学は?

早慶上智

早稲田大学
慶應義塾大学
上智大学

GMARCH

学習院大学
明治大学
青山学院大学
立教大学
中央大学
法政大学

日東駒専

日本大学
東洋大学
駒澤大学
専修大学

関関同立

関西大学
関西学院大学
同志社大学
立命館大学

産近甲龍

京都産業大学
近畿大学
甲南大学
龍谷大学

『実戦編 英作文のトレーニング』の次は?

『実戦編 英作文のトレーニング』は完璧にマスターしたら、次の単語帳は『自由英作文編 英作文のトレーニング』です。

大学入試のおける英作文の問題の難しさは、どれだけ難しい表現を持っているのかということではなく、どれだけミスなく論理的な展開をできるかです。

論理展開をして行く際に、英作文を展開していく核となる英文法の知識や英語構文の知識をより確かなものにするために、『自由英作文編 英作文のトレーニング』で、自分の表現したいことをミスなく表現する力を手に入れてください。

『実戦編 英作文のトレーニング』についている頻出基本例文は覚えた方がいでしょうか?

覚えた方がいいです。

ミスのない英作文を書く方法として、核となる知識があることです。
それが、英文法なのか、英語構文なのかは、個人の好みによるところです。
しかし、『実戦編 英作文のトレーニング』に付属してる別冊の頻出基本例文をすべて完璧に覚えてしまえば、確実な知識のもとで英作文を解答することができます。

300の英文を覚えるのは、簡単ではありませんが、一度覚えてしまえば、英文法の問題も確実な知識のもとで解答できるようになるので、諦めず挑戦してください!

『実戦編 英作文のトレーニング』と『自由英作文編 英作文のトレーニング』ならどっちを先にやるべきですか?

おすすめは、実戦編の方です。

理由は、実戦編の方が、「日本語を日本語にするプロセス」をわかりやすく説明しているからです。
英作文を解答する際のカギとなるのは、英語で表現する以上に、日本語でどのように表現するかにかかっているといってもよいでしょう。

そのため、実戦編の方を先に取り組むことをおすすめします。

『実戦編 英作文のトレーニング』のまとめ

本書は、英作文の基礎的な問題に解答することを養成できる参考書です。まずは、英作文を解答する考え方を学び、その後、論理的にミスなく展開できる力を身につけてください!

 

協賛企業さま